大学のとき、19歳という若さでガンで亡くなったあなたへ 貴方が叶えたくても叶えられなかった夢を、私が叶えようと思った

想い

私は、短大に行くまでは、何の目標も無く只、親の言う通り学校に行けば良いと思っていました。中学校も中途半端、高校も進学校に入学出来た事で満足していました。

部活に汗を流す訳でもなく、学校に行って家に帰る、そんな日々を空しく過ごしてた様な気がします。短大を卒業したら暫くどこかに勤めて、後は結婚でも出来れば良いかな、と言った生活でした。

自分では、このままではいけないと思いながらも、やりたい事も見付からず学歴だけが欲しくて、短大に通った感じでした。そして、入学すると知らない生徒達だらけで、中々友達も出来ませんでしたが、隣の席の貴方が人懐っこくて、話しかけてくれたのがきっかけで、友達も増えました。

そして、貴方と親しくなって、貴方が中学校から骨肉腫という病気で、現在も抗がん剤を定期的に受けている事を話してくれましたね。

そんな素振りを見せなかった貴方だったから、それを聞いた時本当に驚きました。それから、色んな話をしましたね。病気になるまではサッカーをしていた事、この学校に入学したのは学校の先生になって子供達にサッカーを教えてあげたいからと言う事、でも治療が長引いているから体力が無くなって不安だと言う事、など沢山話しましたね。

そして、一年に何度も抗がん剤治療の為に学校も休む事が多かったけど、退院して学校に来た時は、辛い顔は見せず、いつも笑顔で居ましたね。

そんな、貴方が亡くなったと知らされたのが、卒業間近でした。クラスの皆でお通夜とお葬式に行きました。今でも、その時のご両親の顔が忘れられません。

ですが私は、貴方との別れをきっかけに、心の中で何かが変わりました。

私は、健康で何かをやろうと思ったら何でも出来る、でも貴方はもう夢を叶える事も出来なくなったんだね。今まで私は一生懸命生きてきたのだろうか、自分の命が終わる瞬間に何の後悔も無く旅立てるのだろうか、と毎日考えました。そして、偉そうに聞こえるかも知れないけど、私は貴方が叶えたくても叶えられなかった夢を、私が叶えようと思ったのです。

何の目標も無く過ごして来た私に希望を与えてくれたのです。それから先生もびっくりする位勉強頑張ったんだよ。泣きながら勉強した事もありました。でもそんな私を支えてくれたのが貴方でした。貴方と出会っていなかったら、今の私はいません。直接お礼が言いたくても貴方はもう居ません。

ある人の言葉で、〝あなたが空しく過ごした今日は 昨日死んでいった者が あれほど生きたいと願った 明日” と言う詩があります。私はこれを読んだ時、貴方の顔が一番に浮かびました。まさしく、貴方と出会うまでの私の事だと思ったからです。

今でも、楽しい事ばかりではなく、どう仕様も無い位苦しい時があります。逃げ出したくなる事も沢山あります。

でも、そんな時は貴方の事を思い出すのです。どんなにか生きていきたかっただろう、どんなにか夢を叶えたかっただろう、と。

それに比べれば、私の悩み事なんて大した事は無いと思うと元気が出るのです。貴方に伝えたかった。私に夢をくれてありがとうと。空しく生きていた私に生きる希望を与えてくれてありがとうと。今、私は元気に生きています。

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dmwpdanekgwba 2年 0 想いコメント 364 アクセス 0

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